みんなで育て、みんなで育つ

冬野菜の収穫!(年中さん)

12月10日 月曜日。1週間ぶりの幼稚園。園内、園庭に、子どもたちの元気いっぱいの声が響いています。

年中さんは、附属高校のお兄さん、お姉さんと交流をしました。幼稚園の畑に植えた人参と大根は大きくなったかなぁ。「どれを抜こうか。」ちょっと迷って、自分の一本を選んで抜きます。

 

「ぬ、ぬけーん。」自分で抜けない子は、近くにいる高校生に助けを求めて一緒に大根を引っ張ります。「うんとこしょ、どっこいしょ!」

「僕のおっきい。」「触って。冷蔵庫みたいに冷たいよ。」この体験で感じた自分の気持ちを、様々な言葉で表現しています。

 

大根と人参を一本ずつ抜いたら、お部屋に戻ります。高校生が、それぞれのお部屋で野菜を切る様子をじっと見つめます。あれれ、思わずお歌を歌い始めました。お料理するの楽しそうだね。

 

 

野菜を切り終わったら、おやつの部屋で先生が調理してくれます。

料理ができるまでは、お兄さんとお姉さんと一緒に遊びました。サッカー、おにごっこ、スケーターなど、外に出て一緒に遊びました。

これまでに何度も顔を合わせ、一緒に活動してきました。幼児と高校生。すっかりなかよくなって、一緒におもいっきり遊びます。

 

保育室にもどってみると、大根やにんじんが、あったかあい野菜スープの中に気持ちよさそうにおさまっています。

秋に高校生とともに苗を植え、育てるときに気を付けることをしっかりと教えてもらいました。

自分たちで水をやり、日に日に大きくなる様子をじっと見つめてきた子どもたち。土日明けの月曜日には、「あれっ、もうこんなに大きくなっている」「葉っぱがどんどん伸びてるよ」口々にその成長を喜んできました。毎日見ているからこその気づきです。

自然と命あるものの不思議さや大切さを感じ取っていきます。今日は待ちに待った収穫と、そして大事な命を自分の体の中にいただく日。野菜スープには、たくさんの命がつまっています。「おやつです♪」の歌を自分たちで「スープです♪♪」とかえて、大きく元気な声で歌います。「いただきます!」力強い声とともに、スプーンをくぐらせます。

「おいしい!!」「さいこう!」「おかわり!」「みんなで育てたからおいしいね!」いろんな声が保育室に響きます。お兄さん、お姉さんも優しく見つめてくれます。

野菜が苦手な子も、自分たちで育てた特別な野菜!今日はお兄さんとお姉さんと一緒に、楽しく食べました。

 

 

お腹がいっぱいになったら、「ごちそうさまでした!」高校生ともお別れです。お野菜を一緒に育て、収穫し、スープを食べることが出来て嬉しかったよ。お兄さん、お姉さん、今日もとっても楽しかったよ。ありがとうございました。

降園では、大きな大根とにんじんを手にお家の人と帰ります。さあ、それぞれのお家でどんなふうにして、野菜の命をいただくのでしょう?どんな会話が聞こえるでしょう?

楽しみです。

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