みんなで育て、みんなで育つ

「もっとお水!」

2月5日 金曜日。日中は日が差し込み、ぽかぽかとした暖かさです。

年中さんの砂場では、大きな山に向かってわくわくしている様子の子どもがいます。

自分達が築いた大きな山の穴に樋(とい)を通し、向こうから流れてくる水を期待しているようです。

穴の樋を見ているのですが、次第に喜びの表情からじっと見つめる表情に変わります。

 

水を待っている子の側からは「もっとお水!」の声があがります。

水を流している子ども側を見ると、流しているバケツの水は樋の外にこぼれています。

 

しばらくして、水を流している子が、何も言わずに樋の外に水がこぼれない先がとがっているオレンジ色の容器に替えて、上手に水を流し始めます。

流れてくる水を待っている子の表情は真剣に水を待っていて、再び「もっとお水!」の声が続きました。

 

水を流している子は真剣な表情で、樋の外に水がこぼれない容器に向け、バケツの水を勢いよく入れます。

水を待っていた子の目が輝きます。勢いのある水が樋から流れてきたのです。

 

水を待っていた子から「もっとお水!」の声が掛かります。その声には大きな喜びの気持ちがこもっています。

水を流している子が、今度はオレンジ色の容器を、やかんに替えました。

いろんな子が様々な器を持ってやかんに向かって水を流します。

 

「もっとお水!」

先のとがった容器(オレンジ色)をやかんに替えた子どもが、バケツの水を勢いよくやかんに向かって入れると、水を待っていた子たちは大喜び!

 

一生懸命作った大きな大きな山の前で水を待っていた子、いろんな方法で試しながらトンネルに水を流した子…

待つ子たちと、流す子たちとの間に流れる「連携」「連帯」「協力」「あうんの呼吸」・・・

共通の目的のもと活動することを通して、一体感を味わっている子どもたち。

ビショビショになりながら砂場遊びを大いに楽しみました。

 

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